テニスで起こる怪我や痛みは、筋肉の過緊張が起因になる障害と捻挫や骨折などの外傷に分けられます。
外傷はテニスに限らずに起こるものですし、わかりやすいと思いますが、障害については多少理解が必要です。
例えば、多くの人がなるテニス肘は前腕の筋肉に疲労が蓄積し凝り固まり、肘につながる腱が引っ張られて腱鞘に炎症が起こることで痛みを感じる障害です。
この記事の主役であるサポーターは、このような外傷や障害の治療だけでなく予防にも使えます。
また、怪我だけでなくパフォーマンスの向上にも使えるのです。
今回は、手首・肘・腰・膝・足首などの関節に着けるサポーターの効果とその役割について詳しく解説したいと思います。
サポーター使い方は怪我の治療だけじゃない!上手に使う方法とは?
さて、サポーターの使い方について説明するために、テニス肘を例に挙げて考えてみましょう。
テニス肘の主な原因は先にも述べたように前腕の筋群の過緊張です。
前腕の筋群は主に手首の動作に大きく関係します。
そのため、手首を多用するような打ち方をしている人の多くはテニス肘になりやすいといえるでしょう。
つまり、手首を意識的に使うのをやめることが肘の痛みを治す・予防することにつながるということです。
しかし、「手首を使わない!」と思っていてもなかなかそれを実行するのは難しいものです。
癖になってしまっているので、意識だけではどうしようもないでしょう。
そこで活躍するのがサポーターです。
今すでにテニス肘になってしまっているならば、肘用のサポーターで肘につながる腱にかかる負担を軽減することが重要でしょう。
そして、テニス肘を予防するためには手首用のサポーター(もしくは肘用のサポーターを併用)して前腕の筋肉に疲労がたまるのを防ぐことが重要でしょう。
このように、用途に合わせてサポーターを利用することで、治療だけでなく予防にも使うことが出来るのです。
サポーター使い方は怪我の治療や予防だけじゃない!?プロの使い方とは?
よくプロテニスプレーヤーがサポーターやテーピングをして試合に臨む姿を目にしませんか?
決して怪我をしているわけでもないのに、なぜつけているのでしょうか?
もちろん、先に述べたように自分の身体の弱いところをサポートし、試合中の怪我を防ぐ「予防」の役割のために着けている選手もいるでしょう。
しかし、サポーターの役割はそれだけではありません。
サポーターは、関節の安定性を高め、周辺の筋肉が力を発揮しやすい状態に整えてくれる効果もあるのです。
つまり、サポーターを着用して関節の安定性が高まることで長時間高次元のパフォーマンスを発揮することが可能になるのです。
テニスにおいてサポーターの弱点は?使うときの注意点
ここまでに説明した通り、サポーターはテニスにおける怪我の治療・予防、パフォーマンスアップに大きく効果を発揮します。
しかし、唯一弱点を挙げるとすれば全ての人にフィットすることは難しいということです。
人の数だけ筋肉の付き方や関節の動き方などの身体の作りに違いがあります。
そのため、全ての人に共通してベストなサポーターは存在しません。
つまり、どの商品も誰にとってもベターなように作られているということです。
そのため、サポーターよりもテーピングを好む選手や自分はこのサポーターしか使わないという選手も数多くいます。
サポーターを使う際には必ず自分に合っているかを確かめてから購入するようにしましょう。
まとめ
このように、関節のサポーターは、テニスをするならとても有益な働きをしてくれます。
しかし、サポーターに頼り切りというのはあまりお勧めしません。
きちんとトレーニングで自分の体力的弱点を強化したり、練習で負担のかからない自然なフォームを体得したりすることを前提として、補助としてのサポーターを取り入れるべきでしょう。
一度怪我をしてからずっとサポーターを着けっぱなしというのは、あまり身体にとって良いことではありません。
確かに再発の予防にはなりますが、関節周辺の筋肉が本来の機能を果たさなくなってしまいます。
つまり、サポーターはテニスにおいて素晴らしい効果を発揮するものですが、そればかりに頼ってはいけないということです。
上手に使って、あなたのテニスライフをより良いものにしてくださいね。
この記事へのコメントはありません。