サーブが安定しない、回転がかからない、スピードが出ない…など、サーブは多くの一般アマチュア・ジュニアテニスプレーヤーの悩みの種です。
なぜ、トッププロテニスプレーヤーはあんなに簡単にサービスエースを量産できるのでしょうか?
今回は、Youtubeから世界最高の選手の1人であるロジャー・フェデラー選手のサーブのスローモーション動画をお借りして、打ち方のコツを1つ解説したいと思います。
昨今は、Youtubeに様々な選手の動画があがっているので、ぜひイメージトレーニングに使ってみてください。
ロジャー・フェデラーのサーブのスローモーション動画を徹底分析
今回取り上げるのは、元世界ランク1位でプロテニス至上最高のプレーヤーとも呼び声高い、ロジャー・フェデラー選手のサーブのスローモーション動画です。
フェデラー選手のサーブのフォームは、完璧と言っても過言ではありません。
スピードこそ世界屈指のビッグサーバーには劣るものの、多彩なコース・変化の打ち分けによって相手選手からエースを奪えるのが特徴です。
もちろん、打ち方をマネしたからといってエースを量産できるようになるわけではありませんが、良いイメージを持てるはずです。
この動画からわかる最も大切なことは「滑らかにラケットをスイングすること」です。
雑誌やDVDで解説されているような、「トロフィーポーズが…」、「プロネーションが…」、「タメを作って…」なんてことをプロフェッショナルは意識していません。
確かに、一部分を静止画として切り取れば先に挙げたような局面が結果として存在していますが、フェデラー選手はサーブの中でトロフィーポーズを意識して作っているのではなく、流れに身を任せたら勝手にその形になっているだけなのです。
動画を見てもワインドアップからフォロースルーまでスイングが止まっている時間はありません。
つまり、常に全身の運動連鎖とラケットの慣性によって動き続けているのです。
それぞれのパート(トロフィーポーズ、プロネーションなど)に意識を向けると、それに関連する筋肉が働き「力み」となってスイングを止めてしまうのです。
だから、サーブは意識して動かそうとすればするほどサーブの質は落ちていくのです。
本来のサーブのスイングは、脱力したまま足の蹴り上げからの運動の連鎖を使って関節が自然な動きをする中で行われるべきなのです。筋肉はその関節の運動の安定感やパワーを高めるための補助具でしかないのです。
これらを頭に入れてフェデラー選手のサーブをもう一度見てみてください。
足の蹴り上げが行われた後に体幹部→肩→肘→手首→手→ラケットの順に上に伸びていっているのがわかると思います。
これは運動連鎖がきちんと行われているからであり、意識して行うことは難しいものです。
このように、きちんと形(フォーム)のイメージはきちんと持っておきながらも、それにこだわりすぎないことが大切なのです。
まとめ
もちろん、それぞれの重要なパート(トロフィーポーズなど)における形については理解しておくことが重要です。
なぜなら、そのパートで適切な形を作ることが、最も滑らかな運動連鎖を行うために重要だからです。
今回は、細かなフォームについての解説はしませんでしたが、ぜひ【保存版】サーブの打ち方を一度読んでみてください。
そのうえで、今回解説したロジャー・フェデラー選手のような無意識に起こる運動連鎖で滑らかなスイングをするイメージを持っておきましょう。
最高の学習は、見て真似ることです。
もしかしたら、好きな選手のショットを真似してみるのが一番の上達への近道なのかもしれません。
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