テニスをしていてふくらはぎにピキッと痛みが走った経験がある方は少なくないでしょう。
特に冬の寒い時期には筋肉が凝り固まり、それが急に引き延ばされることで肉離れや筋膜炎などの怪我の原因になります。
また、日常生活でもふくらはぎには疲労がたまりやすいため、日頃からケアをしておくことが重要です。
今回は、テニスでふくらはぎを肉離れしたときの怪我の対処法とその後の対策について解説します。
ふくらはぎの肉離れは再発も多く、なかなか治らないという方も少なくありません。
ただ、きちんと対策をすれば無理なくテニスに復帰することが出来るでしょう。
テニスをしていてふくらはぎを肉離れする原因とは?
「咄嗟に足を踏み出したら…」、「切り返しで足を踏ん張ったら…」、「サーブでジャンプしたら…」ふくらはぎに痛みが…。
このように肉離れは瞬発的に力を発揮しようとしたときに起こる筋肉の怪我です。
冒頭でも述べたようにふくらはぎの筋肉が固いことが主な原因です。
筋肉は柔軟性を失うことで負荷に耐えられなくなり、筋線維が引きちぎられたり炎症をおこしたりして痛みや熱感を感じるようになるのです。
元来筋肉は、さまざまな衝撃を吸収したり、利用したりすることが出来ます。滑らかな運動をできるのもそのおかげです。
しかし、ばねのような役割を果たしている筋肉が固くなれば、衝撃に耐えられず切れてしまうのは想像に難くないでしょう。
テニスでふくらはぎを肉離れしたときの治療法とは?
では、ふくらはぎの肉離れの治療法について具体的にみていきましょう。
まず、痛みが走ってから72時間以内であれば応急処置を行いましょう。
応急処置によって炎症をコントロールすることで治りが早くなったり、症状を軽減できたりします。
応急処置には「RICE応急処置法」を用いるのが一般的です。
Rは安静、Iは冷却、Cは圧迫、Eは挙上を意味します。
まずは、ふくらはぎを痛めた瞬間から安静にしましょう。最初はアドレナリンによって痛みを感じなかったとしても、運動を続けると徐々に炎症が広がってしまうので確実に中断しましょう。
次に、氷水の中に直接患部周辺を浸けるかビニール袋や氷嚢に氷を入れて当てるようにします。
また、それと同時に包帯やテーピングでふくらはぎを程よい強さで圧迫したり、寝転がって心臓より高い位置に足を持ってくるようにしたりしましょう。
このような応急処置を怪我をしてから72時間以内は休憩をはさみながら、繰り返すことが大切です。
応急処置を行う期間が終わったら、ふくらはぎの肉離れは重症度によって取るべき対処法が異なります。
ふくらはぎに力が入らない、地面につけないほど激痛が走るといったような重度な肉離れの場合は、まず病院に行きましょう。
それ以外の歩行時に痛みが出たり、日常的に張り感や熱感などの違和感があったりする場合は、基本的に安静にし、必要に応じて湿布薬を使うと良いでしょう。
また、ふくらはぎへの負荷を軽減するためにサポーターやテーピングを利用してもよいでしょう。
基本的には、筋線維がくっつくまでは安静が一番です。
なるべく歩行を避け、ゆっくり過ごしましょう。
テニスでふくらはぎを肉離れしないための予防・対策とは?
さて、あなたはテニスをする前にしっかりと20分ほどジョギングやウォーキングをして筋肉を温めているでしょうか?
肉離れの1番の対策は、運動前に筋肉の血流を良くして、柔軟性を持たせることです。
ジョギングをしたり、お風呂に入って温めたり、マッサージをしたりすることで血流が改善し、柔軟性を保つことが出来るのです。
しかし、温まっていない状態で衝撃が加わると伸びずに切れてしまいます。
また、筋肉はオーバーユーズ(使いすぎ)によって固くもなりますが、逆に使わな過ぎても固くなります。
久々に運動をするとなかなかエンジンがかからないのはそのためです。
適度な運動とストレッチ・マッサージを習慣化し、常にほぐれやすい身体を作ることが肉離れをしないために最も効果的な対策なのです。
まとめ
肉離れは軽度であれば数日~1週間ほど休養すれば、復帰することが出来るでしょう。
ただし、癖になることもあるので、痛みが取れてからもきちんと対策をしておくことが重要です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、痛みがなくなってから時間がたつとウォーミングアップやケアをさぼりがちです。
そして、忘れたころにまたブチッと痛めてしまうのです。
あなたはそのようにならないように、良い習慣を作るようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。