今回は、テニスのシングルスで格上に勝つために必要な戦術について詳しく解説したいと思います。
シングルスの戦い方は、レベルや性別を問わず、テニスというスポーツのセオリーを土台として、その上に個性を乗せていくべきです。
もし、セオリーを無視した戦い方をすれば、数ポイントは取れるかもしれませんが、試合に勝つことは難しいでしょう。
これは格上の選手を相手にしたときも同じです。
あなたは、格上の選手と試合で当たったときにこのような経験はないでしょうか?
何をしていいか分からず浮足立ってしまう。
良いラリーは出来るのだが、最終的にポイントが取れない。
名前負けしてしまい、試合が始まる前から勝てるイメージが湧かない。
もし、あなたがこのような経験をしたことがあるならば、ぜひこの記事を最後まで読んでみて下さい。
それではさっそく、内容に入っていきましょう。
目次
テニスのシングルスで格上相手に勝つための戦術1 ミスをしない
まず、対格上選手の戦術を立てるにあたって、「テニスはどうやったら勝てるスポーツなのか?」という事を考えていきましょう。
あなたはこの問いに対して、どのような答えを出すでしょうか?
きっと「相手よりも1球多く返す」、「相手の弱点を突く」などが思いつくでしょう。
どれも間違いではありませんが、テニスというスポーツの本質にはどれも辿り着いてはいません。
テニスとは、1セットマッチであれば相手が4ポイント取る前に自分が4ポイント取るということを6回繰り返せば勝てるスポーツです。
つまり、相手にポイントを取られない=負けないテニスをすることが、格上相手であればより重要になります。
このことを頭に入れて、戦術を組み立てていきます。
まず負けないテニスをする上で1番大事なのは、自分がミスをしない事です。
テニスは、いかにミスの少ないプレーをするかが重要です。
格上相手となるとラリーのペースが上がりオーバーペースになりがちです。
すると、ラリーが続いているうちは「意外といけるかも!?」と思うのですが、結局最後は自分のエラーでポイントが終わってしまうのです。
大概は、気持ちよくいつもより早い展開のラリーに持ち込まれ、気持ちよくミスをさせられるケースになります。
そのため、相手に合わせずになるべくボールのペースを落として自分の普段のラリーのテンポに近づけることを意識するようにしましょう。
そうすることで、格上の選手にも徐々にプレッシャーがかかり、普段はしないようなミスを犯し始めるのです。
テニスのシングルスで格上相手に勝つための戦術2 エースを取られない
負けないテニスをするために1番大切なのは、自らミスをしないことだと解説しました。
そして、その次に大切なのが相手にエースを取られないことです。
エースを取られないようにコート内を走り回ることで、相手は徐々にコートのライン際を狙わなくてはポイントを取れない錯覚に襲われます。
その結果、少しずつミスが重なり自滅する可能性が高まります。
ミスが出始めるとラリーのペースを落とさざるを得なくなり、徐々にゲームやセットを取るチャンスが出てくるでしょう。
そのため、強いボールを打ち込まれても「勝てない!」と諦めるのではなく、懸命にボールを追いかけ続けましょう。
格上選手にとって1番簡単なのはすぐに諦める選手であり、1番難しいのは諦めない選手なのです。
テニスのシングルスで格上相手に勝つための戦術3 相手の想像を超えるプレーをする
最後に大切なのは、相手の想像を超えるプレーをすることです。
これまで述べてきた2つの戦術は、いわゆる負けないための戦術です。
それを遂行するだけでも、十分格上相手と善戦することが出来るでしょう。
しかし、それだけでは勝つことは出来ません。
強い選手というのは、試合の勝敗を決めるような大切なポイントで底力を発揮してきます。
そのため、ポイントは競れてもゲームが取れなかったり、ゲームは取れてもセットが取れなかったりするのです。
それを覆すためには、リスクをある程度負って相手の想像以上のプレーを適度に混ぜることが重要です。
なぜなら、ベースラインからいつも打っているボールを打てば格上相手は簡単に攻撃してきますし、チャンスが来てもいつも攻撃で打っているボールを打てば相手にカウンターショットを打たれポイントを落としてしまうからです。
いつもならば強打しない場面で強打してみたり、いつもならばあまり使わないドロップショットを打ってみたり、相手が驚くようなプレーが格上選手に勝つための最後のひと押しには必要なのです。
ただし、リスクを上げすぎると、相手は何もしていないのにも関わらず自滅をして試合に負けてしまうので注意が必要です。
「リスクを負っても良いポイントかどうか」、「リスクは許容量かどうか」を考えたうえで、いつもより少し攻撃的にプレーするというバランス感覚を持つと良いでしょう。
まとめ
今回は、シングルスでの格上相手に勝つための戦術について詳しく解説してきました。
トーナメントで勝ち進んでいくにあたって、シードなどの格上選手は必ず倒さなければいけない相手です。
自滅をせずに相手のレベルを下げること、そしてワンチャンスにかけてリスクを負うこと。
これが上手くハマれば、実力では上の相手にも勝つ可能性があります。
結局は、どんな相手であっても最後まで勝てると思って戦い抜く姿勢が1番重要だということです。
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