テニスでボレーを打つと手首が痛い。
そんな痛みの症状に悩まされている方は少なくなりません。
基本的にどこかに痛みが出る場合は、フォアボレー・バックボレーのフォームに欠陥があり、その改善が必要になります。
なぜなら、正しい打ち方でボレーをしていれば、手首を痛めることはないからです。
今回は、テニスのフォアボレー・バックボレーで手首に痛みが出る原因とその対策について解説します。
テニスのフォアボレー・バックボレーを打つと手首に痛みが出る原因
テニスでボレーを打つと手首に「痛み」が発生する理由は非常にシンプルです。
それは、「手首を使い過ぎているから」もしくは「手首の関節に負担のかかる角度で打球しているから」です。
つまりは、手首に痛みが出る原因の多くは、自身のフォームの癖によるものだと考えるべきなのです。
手首をこねるように使ったり、手首を不自然な形(掌屈・背屈・橈屈・尺屈)で固定したりすることで、手首にダメージが加わります。
そして、筋肉と骨をつなぐ腱に炎症が起こったり、関節の軟骨組織等に損傷が起こったりして痛みを発症するのです。
テニスのフォアボレー・バックボレーで手首が痛めない打ち方
テニスのフォアボレー・バックボレーで共通して大切なことは「手首は基本的に固定すること」です。
理想的な打ち方では、効率的なエネルギーの伝達が出来る身体の使い方が求められます。
ボレーは、ストロークやサーブほど複雑な構造ではなく、単純に相手のパッシングショットとラケットを衝突させることによって出来上がります。
ラケットや小手先だけでなく、「体幹-上腕-前腕-手-ラケット」を1つの部分として質量を大きくし、ボールと衝突させることでエネルギーを大きくすることが重要です。
このとき、手首は自然な形、ジャンケンでグーを出すときの形、にしておくことが重要です。
最も力が入りやすく、腕とラケットを固定することができます。
手首をこねるように使ったり、手首の返しを使ったり、いわゆる「手打ち」の状態でボレーを打つと、ラケット面が不安定になるので、イメージ通りのボールを打つことは難しく、さらに手首への負担は大きくなるでしょう。
【保存版】テニスのフォアボレー・バックボレーの打ち方(フォーム)のページではノバク・ジョコビッチ選手とマイク・ブライアン選手のフォアボレー・バックボレーの打ち方を動画と写真で解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください!
テニスのフォアボレー・バックボレーで手首を痛めないために
最後に、ボレーの打ち方をどのように矯正すればよいのかについて解説します。
まずは自分のフォームを鏡の前で確かめてみましょう。
特に手首の角度に注目し、構えからフォロースルーまで手首の形が一定に保たれているかを確かめましょう。
素振りでできているのであれば、あとは球出し練習やボレー対ストロークで反復練習を行いましょう。
ボールが入ると手首の角度に注目し続けるのは難しいので、コーチに確認してもらうか、動画を撮るといいでしょう。
また、どうしても固定する感覚が掴めないという方は、一時的にテーピングやサポーターを使って手首を物理的に固定して、練習するといいでしょう。
まとめ
今回は、テニスでボレーを打つと手首に痛みが出る原因について解説しました。
手首の痛みの主な原因は、手首を不自然な形で打球することです。
手首は痛めるとなかなか完治せず、何度も怪我を繰り返しやすい箇所です。
そのため、きちんと正しい角度で使えるように練習を行うようにしましょう。
ぜひ、あなたも自分のフォームチェックをし、手首に負担のかからない打ち方を身につけましょう。
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