テニスの上達法と練習方法

歴代最速は誰?サーブのスピード(速度)の記録とランキング – テニス小噺

高速サーブはテニスプレーヤーなら誰もが一度は目指すショットの1つです。

プロの世界ではとんでもないスピードのサーブを打てる選手が存在します。

ボールスピードだけがテニスではありませんが、高速サーブが打てればゲームの初手から有利に進められる強力なカードになります。

また、試合会場は盛り上がること間違いなしですし、サービスエースの爽快感を待ち望んでいるファンもいるはずです。

今回は、テニス小噺として、世界の最速サーブランキングを紹介し、歴代最速のサーブを打つ選手とその記録を見ていきましょう。

テニスのサーブ:世界の最速ランキングにおけるスピードの計測方法

さて、そもそもサーブのスピードってどうやって測っているのでしょうか。

実際に使用している装置は「スピードガン」です。

最も有名なのはプロ野球のスタジアムでもよく使われるピッチャーの投球のスピード測定です。

他にも道路で自動車のスピード違反を取り締まるために警察が使用しています。

仕組みは少し難しいですが、マイクロ波という電波を照射することによって測定しています。

マイクロ波は電子レンジや携帯電話などの通信にも使う電波と同じ分類の電波です。

飛んでいるボールに反射したマイクロ波はそのスピードや方向によって異なる波長に変わるという原理を利用しています。

これによって異なる波長をスピードガンが受け取り、そのスピードを検出するというわけです。

電波の反射の特徴から、スピードガンは飛んでいるボールに向かって真正面あるいは真後ろに近いほどより正確な値が出るといわれています。
実際に野球でもテニスでもスピードガンの位置は、真正面ではないものの、選手から見てやや斜め後ろの位置に設置してあります。

テニスのサーブ:世界の最速ランキングにおけるスピード計測事情

まず、世界の最速ランキングは、公式の大会にて試合中に打ったサーブにおけるスピードに限定しています。

また、歴代でみると、過去の大会ではスピードガンの使用条件や機械が違っていたため、プロテニス協会であるATPは、記録に不一致がある(公正ではない)として、一部の記録を公式に認めていません。

次に紹介するランキングでは※印にてATP公認の有無も記載します。

テニスのサーブ:世界の歴代最速ランキングTop10 男子

ランク 選手名 (所属国名) スピード 大会 試合種類 注釈
1 サム・グロス (オーストラリア) 263.0 km/h 2012 プサン・オープン・チャレンジャー シングルス ※ATP非認定
2 アルバーノ・オリヴェチ (フランス) 257.5 km/h 2012 インターナショナル・トロフィー・ラメ・ペレル – ファイプ シングルス ※ATP非認定
3 ジョン・イスナー (アメリカ合衆国) 253.0 km/h 2016 デビスカップ シングルス
4 イボ・カロビッチ (クロアチア) 251.0 km/h 2011 デビスカップ ダブルス
4 イェジ・ヤノヴィッツ (ポーランド) 251.0 km/h 2012 ペカオシュチェチンオープン シングルス ※ATP非認定
6 ミロシュ・ラオニッチ (カナダ) 249.4 km/h 2012 SAPオープン シングルス
6 アンディ・ロディック (アメリカ合衆国) 249.4 km/h 2004 デビスカップ シングルス
8 フェリシアーノ・ロペス (スペイン) 244.6 km/h 2014 エイゴンチャンピオンシップ シングルス
8 ヨアキム・ヨハンソン (スウェーデン) 244.6 km/h 2004 デビスカップ ダブルス ※ATP非認定
8 ライアン・ハリソン (アメリカ合衆国) 244.6 km/h 2013 ウエスタン・アンド・サザン・オープン シングルス

[出典]Wikipedia (English) https://en.wikipedia.org/wiki/Fastest_recorded_tennis_serves

テニスのサーブ:世界の歴代最速ランキングTop10 女子

ランク 選手名 (所属国名) スピード 大会 注釈
1 ジョージナ・ガルシア・ぺレーズ (スペイン) 220.0 km/h 2018 ハンガリアン・レディスオープン ※WTA非認定
2 アリナ・サバレンカ (ベラルーシ) 214.0 km/h 2018 WTAエリート・トロフィー ※WTA非認定
3 ザビーネ・リシキ (ドイツ) 210.8 km/h 2014 シリコンバレー・クラシック
4 ブレンダ・シュルツ=マッカーシー (オランダ) 209.2 km/h 2006  ウエスタン・アンド・サザン・オープン ※WTA非認定
5 ビーナス・ウィリアムズ (アメリカ合衆国) 207.6 km/h 2007 USオープン
6 セリーナ・ウィリアムズ (アメリカ合衆国) 207.0 km/h 2013 全豪オープン
6 イバナ・ヨロビッチ (セルビア) 207.0 km/h 2017 フェドカップ ※WTA非認定
8 ユリア・ゲルゲス (ドイツ) 203.0 km/h 2012 全仏オープン
8 キャロリン・ガルシア (フランス) 203.0 km/h 2016 フェドカップ
10 ナディヤ・キッシャノック (ウクライナ) 202.0 km/h 2014 全豪オープン

[出典]Wikipedia (English) https://en.wikipedia.org/wiki/Fastest_recorded_tennis_serves

テニスのサーブ:世界の歴代最速ランキング傾向と特徴

テニスのサーブの世界最速ランキングを見ていかがでしたでしょうか。

参考まで、新幹線の平均速度は約150.0 km/h、最高速度が約320.0 km/hと言われています。

まさに新幹線レベルのスピードでサービスが飛んでくるわけですね!

このランキングの特徴は、高身長な選手たちばかりということです。

本ランクにトップ入りする選手の平均身長は198 cmというデータもあるそうです。

直線的にボールを打ち下ろしてもネットを越えてサービスコートに収まるからこそ、高速サーブが実現できるわけです。

まとめ

今回はテニスのサーブのスピードについて、世界の最速ランキングを紹介し、歴代最速のサーブを打つ選手とその記録を見ていきました。

トップ10の選手たちの速度は「新幹線」に匹敵するスピードであり、それを打つ選手たちの身長は2m近いことがわかりました。

また、サーブが速いから世界トップに立てるというわけではないこともわかりました。

サーブが200km/hを越えてもなお、ジョコビッチやフェデラー、ナダルには勝てないわけです。

プロテニスプレーヤー恐るべしですね…。

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