テニスで良く起こる怪我のひとつとして、足底筋膜炎が挙げられます。
もし、あなたが足の裏(主に踵側)に痛みの症状があるならば、十中八九この怪我でしょう。
足の裏は、日頃から歩行で使うためテニスを休んでいてもなかなか治らない、治療が長期化しやすい部位です。
そのため、ただ痛みに対処するのではなく、根本的な原因を理解し、それを解消することが重要です。
今回は、テニスで起こる足の裏の怪我「足底筋膜炎」の原因と正しい対処法について解説します。
合わないテニスシューズが原因?足底筋膜炎の原因とは?
最近は、スポーツ用インソール(中敷き)等が普及してきたこともあり、「土踏まずのアーチが…」、「踵の安定感が…」と足の健康やパフォーマンスアップについて知識を持っている人も少なくないでしょう。
それは、テニスで足の裏が痛くなる原因について説明するためにも重要な知見になります。
なぜ足の裏に炎症が起こるのかというと、足の裏の筋肉に疲労が溜まり柔軟性を欠いている状態で過度なテンションがかかるからです。
足というのは、回内・回外によって柔らかさと固さをコントロールすることで、衝撃吸収や出力のパフォーマンスを効率的に行っています。
回内(座った状態で膝を内側に捻る)するとアーチがなくなり柔らかい足になり、回外(座った状態え膝を外側に捻る)するとアーチが高くなり固い足になります。
正常な足であれば、この回内・回外があらゆる動作で適切に行われ、身体への負担の軽減やパフォーマンスアップが出来るのです。
しかし、足底筋膜炎になる人の多くは、あらゆる動作でアーチが潰れやすい構造(過剰回内)=足がぺっちゃんこになり足裏にストレスがかかる状態になっています。
つまり、原因は足が過剰に回内してしまう状態になっていることなのです。
足の過剰回内には、骨格的な問題からテニスシューズやインソールが合っていないという問題まで様々です。
このように、足底筋膜炎の原因は足が過剰回内してしまい、アーチが潰れ、足の裏に負担がかかることだといえるでしょう。
テニスシューズとインソールで治る!?足底筋膜炎の治し方
冒頭でも述べたように、足の裏は日常生活でも必ず使うため完全休養は難しいでしょう。
しかし、正常な足の状態(過剰回内しにくい状態)を作ることで、これまでよりも足の裏にかかる負担を減らし、より快方へと向かうことが出来るでしょう。
そこで大切なのがサイズ・形の合ったテニスシューズやビジネスシューズを履くこと、質の高いインソールを入れることです。
よくある間違いとしてあるのは、「アーチを作る」ことを目的とした土踏まずの部分を持ち上げるような構造のシューズやインソールを使ってしまうことです。
いくら土踏まずを物理的に持ち上げたところで意味がないのは、ここまで読んでくれたあなたなら理解できるでしょう。
アーチがないことが原因ではなく、アーチが出来ない足の構造になってしまっていることが原因なのです。
だから、根本的な足の構造を良くしてくれるシューズやインソールを選ぶようにしましょう。
おすすめはアシックスのテニスシューズやビジネスシューズにスーパーフィート(ブルー・ブラック)を入れる組み合わせです。
※シューズやインソール(特にカッティングが必要なもの)は店舗で買うことをおすすめします。
もちろん、興味がある方は色々なシューズやインソールをみてみると良いと思いますが、この組み合わせが最も効果的だと感じています。
このように、足の構造を正すことが足の裏の痛みを根本から治すためには大切なのです。
まとめ
既に足の裏に痛みがあるなら、先に上げたような方法でまずは足を整えましょう。
また、足の裏というのは痛みが出るまで疲労が溜まっていることに気が付きにくい部位でもあります。
怪我をしないためには、日頃からきちんと入浴したり、ストレッチやマッサージでほぐしたりとケアをすることがとても重要です。
今回の怪我を糧に、毎日のケアを習慣にしましょう。
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