テニスにおいて、サーブの回転の種類は様々です。
変化の方向、変化量、球速など様々な要素に変化をつけることで、相手からエースを奪ったり、ミスを誘ったりすることができます。
つまり、様々な回転のサーブを使い分けられるようになることで、サービスゲームをキープできる確率はぐんと上がるということです。
今回は、テニスのサーブの回転の種類について代表的な4つを解説したいと思います。
テニスのサーブの回転の種類:スライス
スライスサーブは、ラケットでボールの側面を削るように打つことで横回転がかかるサーブを意味します。
右利きであれば、ラケットが左から右に振り抜かれるときにボールを打つことで、上から見て反時計回りの回転をかけることができます。
また、スライスサーブの中でも、側面からやや上側を打つトップスライスサーブとその逆でやや下側を打つスライスサーブに分けることができ、前者はやや弾みながら曲がる、後者は滑りながら曲がるような変化をします。
このサーブは、デュースサイドで相手をコートの外に追い出したいとき、セカンドサーブを安定させたいときに使えるショットだといえるでしょう。
テニスのサーブの回転の種類:スピン
スピンサーブは、ラケットでボールの真後ろ(ネットに対して)を擦り上げるように打つことで縦回転がかかるサーブを意味します。
ラケットが下から上に上がっていくときにボールを打つことで、順回転をかけることができます。
ボールの進行方向に向かって回転がかかるため、空気抵抗を受けボールが落ち、オーバーフォルトしにくくなります。
また、ボールが落ちるためネットの高いところを通してもコートに収まるため、ネットフォルトもしにくくなるでしょう。
このサーブは比較的球速が遅く高く弾むため、セカンドサーブを安定させたいとき、サービスアンドボレーでネットポジションを取りたいときに使えるショットだといえるでしょう。
テニスのサーブの回転の種類:キックサーブ(ツイストサーブ)
キックサーブは、ラケットでボールのやや自分側を擦り上げるように打つことで斜め回転がかかるサーブを意味します。
トップスライスサーブの逆方向に変化します。
ラケットが下から右上に上がっていく過程でボールを打つことで、バウンド後に右斜め上に跳ねるようなサーブになります。
効果は、ほぼスピンと同じですがスライスの逆方向に跳ねるため、右利き対右利きであれば相手バックハンドに向かって打つと効果的です。
このサーブはスピンと同じような特徴を持っているため、セカンドサーブ、サービスアンドボレーで役立ちます。また、ファーストサーブで使うことでフラットサーブやスライスサーブとの緩急が生まれ、ミスを誘うこともできるでしょう。
テニスのサーブの回転の種類:フラットサーブ
フラットサーブは、ラケットの面でボールの真後ろ(ネットに対して)を叩くようにして打つことで、回転が少ないサーブを意味します。
サーブは、スイングのエネルギーを「回転」か「スピード」かに分配するので、回転が少ない=スピードが上がります。
無回転に近いため、直線的な軌道で飛び、バウンド後も大きく変化することはありません。
フラットサーブの魅力はなんといってもスピードなので、各サイドのセンター・ボディサーブ、場合によってはアドバンテージサイドのワイドに使えます。
他の回転系サーブよりも安定感に欠くため、ファーストサーブでエースを狙ったり、相手レシーブでチャンスボールを作り出したりするために使うと良いでしょう。
まとめ
今回はテニスのサーブの回転の種類について解説しました。
それぞれの一覧をまとめます。(右利き用)
ぜひ参考にして、様々なサーブを身につけてください。
回転の種類 | 回転の作り方 | 軌道 | バウンド | バウンドの高さ | 受け手 |
スライス | ボールの側面を左から右方向に擦る。 | 左方向に曲がる軌道 | 左方向に曲がる | 低め | 右側に逃げていく |
スピン | ボールを持ち上げるように縦方向に擦る。 | 下方向に落ちる軌道 | 進行方向へと弾む | 高め | グッと沈み、バウンド後も失速しない |
キック | ボールを左下方向から右上方向に擦る。 | 下方向に落ちる軌道 | 右(利き腕)方向へ弾む | 高め | 左方向(打ち手の利き腕側)に大きく跳ねる |
フラット | ボールの真後ろをラケット面で叩く。 | 速く直線的 | 進行方向と同じ | 中間 | 直線的で速い |
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