テニスのサーブで「スタンス(立ち方・構え方)」について意識したことはあるでしょうか。
スタンスは人によって様々で、ネットに対して身体が正対するような構えをする人から背中を向けるような構えをする人までいます。
その人が求めるサーブのレベルや身体の強さによって、スタンスは変わります。
つまり、言い換えるならば、スタンスによってサーブのレベルがある程度決まってしまうということです。
今回は、テニスのサーブにおけるスタンスの種類とおすすめの構え方について解説します。
目次
テニスのサーブにおけるスタンスの種類1:オープンスタンス
オープンスタンスとは、両足のつま先を結んだ線がベースラインと平行に近い向きで構えるスタンスで、おへそが打つ方向に向いた状態をいいます。
他のスタンスと異なり、最初から身体が打ちたい方向に向いているため、初心者やキッズを対象におすすめするケースがあります。
正しいサーブの打ち方というよりも、テニスというゲームを楽しむために最も早くコートに入るサーブを打てるようになる打ち方といえるでしょう。
最終的には、後ほど紹介するクローズドからスクエアスタンスにおさめるべきですが、なかなかサーブが入らずにフラストレーションをためるくらいならば、まずはサーブが入る感覚をつくるのも良いでしょう。
テニスのサーブにおけるスタンスの種類2:クローズドスタンス
クローズドスタンスとは、両足のつま先を結んだ線がベースラインと直角〜180度の向きで構えるスタンスで、おへそは打つ方向に対して後ろを向いた状態になります。
上半身を大きく捻りながらワインドアップをすることができ、身体の捻り戻しと足の蹴り上げを使って、ボールに大きな力を伝えることができます。
ただし、体を捻った状態から元に戻すためには、大きな筋力を必要とするため、その動作をサポートする筋肉を鍛える必要があるでしょう。
オープンスタンスが初心者向けだとすると、クローズドスタンスは中級から上級者向けといえるでしょう。
テニスのサーブにおけるスタンスの種類3:スクエアスタンス
スクエアスタンスとは、両足を結んだ線がベースラインに対し直角に構えるスタンスで、おへそは打つ方向に対して横を向いた状態になります。
オープンスタンスとクローズドスタンスの中間であり、パワーと安定性の両立を実現することができます。
クローズドスタンスで解説ような上半身の捻りの効いたテイクバックとオープンスタンスで解説したようなスイングの簡単さを兼ね備えることができます。
ただし、クローズドスタンスよりも捻りを意識する必要があり、その捻り戻しと足の蹴り上げには大きな筋力が必要であることに変わりありません。
テニスのサーブにおけるおすすめの立ち方
テニスのサーブにおけるスタンスの種類を3つ紹介してきました。
僕のおすすめの構え方は、スクエアからクローズドの間です。
完全なスクエアだと捻りが足りずパワー不足になる傾向があり、完全なクローズドだと捻り戻しの距離が長くなりスイングが不安定になる傾向があるからです。
基本的に、パワー(スピード・回転量)は安定性とトレードオフの関係になります。
そのため、パワーを出したいからといって過度にクローズドに構えたり、安定性を増すためにオープン気味に構えたりすることはおすすめしません。
適度にパワーと安定性を保てるスタンスを見つけましょう。
まとめ
今回は、テニスのサーブにおけるスタンスの種類とおすすめの立ち方・構え方について解説しました。
サーブのスタンスにはオープンスタンス、クローズドスタンス、スクエアスタンスがあります。
そのうち、おすすめの立ち方は「スクエアスタンスからクローズドスタンスの間」です。
スタンスは、ショットの安定性やパワーに影響を与える大きな要因になります。
自分が打ちやすいからという理由だけでなく、理にかなった構えをするように心がけましょう。
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