テニスで起こる怪我の対処法

子供なのに腰が痛い!ジュニアテニス選手の腰痛の対処法と対策

以前、小学生・中学生・高校生など成長期を迎えるジュニアテニス選手が抱える腰痛の症状と原因について解説しました。(関連記事:子供なのに腰が痛い!ジュニアテニス選手の腰痛の原因と対処法

10代は、成長期を迎えると骨が伸び、筋肉が固くなるので関節付近の痛み「成長痛」を患う可能性があります。

そのうえに競技テニスの激しい運動が加われば、怪我や強い痛みが起こってもおかしくありません。

そのなかでも腰痛は多くのトップジュニア選手が経験する悩みのひとつでしょう。

今回は、ジュニア選手が抱える腰痛の対処法と予防法について解説します。

子供の腰痛の対処法!ジュニアテニス選手が腰に痛みを感じたら…

腰痛には大きく分けて2つの種類があります。

「筋肉が疲労で固まっているもしくは炎症を起こしている筋肉が原因の腰痛」と「骨折やヘルニアなどのそれ以外が原因の腰痛」のです。

前者はどちらかというと慢性的に腰周りの筋肉に張りや痛みを感じ、後者はあるきっかけを境に強い痛みやしびれを感じる傾向が強いです。

では、それぞれの腰痛について対処法を解説しましょう。

まず、筋肉が原因の腰痛について。

筋肉の張りが強すぎたり、その状態で運動することで筋肉に炎症が出たりすることで腰に痛みを感じるジュニアテニス選手は数多くいます。

なぜなら、成長期で身長が急激に伸びるのと同時に筋肉も引き延ばされ、柔軟性を失いやすい身体=固い身体になっているからです。

私見ですが、腰痛のほとんどが慢性的な筋疲労によるものだと思います。

特にテニスは左右非対称な運動で、背骨を軸に状態を捻ったり戻したりするので背中・腰の筋肉には負担がかかります。

だから、対処法としては炎症による痛みがなければ、きちんと練習後・入浴後にストレッチやマッサージを行うことが重要です。

まずは筋肉に疲労を残さずに柔らかく保つことがすべてです。

絶対に競技テニスの運動強度・頻度によってたまる疲労を取りきることはできませんし、いくらストレッチやマッサージをしても筋肉痛などの症状は残りますが続けることが大切です。

また、単純なストレッチだけでなくストレッチポールや筋膜リリースのローラーを使ってほぐすとより効果的です。

なかなかストレッチを習慣化できないという子供も多いと思いますが、きちんと継続することで意味を成すものなので、親子で一緒に行うなど工夫して継続できる仕組みを作りましょう。

次に、筋肉以外が原因の腰痛について。

腰椎分離症などの骨折や腰椎椎間板ヘルニアのような怪我をした場合は、休養を取り、専門家の診断を受けましょう。

ただし、ここで注意が必要なのはきちんと腰の怪我の専門医にかかることです。

近所の整形外科に行くのではなく、腰痛の治療に特化している(できればスポーツにも特化している)ような病院を探して診断を受けましょう。

専門家であれば、病院ではなく接骨院や整体院などの治療院でも構いません。

かかる先生によって、「どのような治療をするのか」、「どのくらいの期間で競技に復帰できるのか」、「今後どのように予防するのか」が大きく変わってきます。

絶対に家が近いからという理由で病院を選ぶのはやめましょう。

子供の腰痛の予防法!ジュニアテニス選手が健やかに成長するために

一度腰の痛みを経験すれば、それがいかにテニスや私生活に悪影響を及ぼすのか理解できると思います。

腰痛の予防策としては、

  • ストレッチ・マッサージ
  • 強化トレーニング
  • 適度な休養

が挙げられます。

まず、ストレッチやマッサージは先に対処法でも述べたように、習慣化して行うことがとても重要です。

例えば、世界のトップであるノバク・ジョコビッチ選手は1日に4回のストレッチと2回のマッサージをしていると語っています。

つまり、ケアは練習と同じくらい重要であるということです。

次に、痛めた個所を強化するためのトレーニングを行うこともとても重要です。

痛めたということはそこがウィークポイントであるのは確かなので、再発を防ぐためにはそこを強化する必要があります。

トレーニングといってもフリーウエイトやマシンを使って重量を追うようなトレーニングではなく、きちんとトレーナーや専門家にメニューを相談してリハビリメニューを作ってもらうようにしましょう。

最後に、適度な休養は最も重要な予防法といっても過言ではないでしょう。

バランスの取れた食事や質・量共に十分な睡眠をとることは、特にジュニア世代であれば重要です。

食事については、摂取する栄養素が偏らないようにすることがとても重要です。

睡眠については、毎日寝る時間と起きる時間を一定にし、7~9時間は寝るように心がけましょう。

また、食事や睡眠以外にも入浴やアクティブレスト(20分程度の有酸素運動)なども気を配ると、疲労が抜けやすく怪我を予防することが出来るでしょう。

まとめ

このように、まだ身体が未熟な子供にとって競技テニスは大きな負担になっていることを理解し、きちんと日頃からケアを習慣化していくことが重要です。

毎日のケアは、自分の体の状態を正しく理解できるようにする「メタ認知」を学ぶ場でもあります。

とはいっても、良い習慣を続けるのは難しいものです。

子供1人にまかせっきりにするのではなく、家族で一緒に行うようにすることを強くおすすめします。

良い習慣を継続するには、正直それが一番手っ取り早い方法です。

ぜひ試してみてください。

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