テニスという競技においてトレーニングの中でも最も重視されるのは、フットワークを向上させるトレーニングメニューです。
これは多くのジュニア選手や一般のプレーヤーが、自身のフットワークに不満を感じていることを意味しています。
確かにフットワークは振り回しなどでコートを動き回ることで良くはなりますが、それ以上の成長を求めるならば専門的なトレーニング法を知らなくてはいけません。
なぜなら、オンコートで動きの質を高めることばかりに時間を割いていては、技術や戦術といったテニスの本質的な練習から離れていってしまう可能性があるからです。
では、今回はフットワークを良くするために効果的なトレーニングの中でも、筋トレにフォーカスして紹介しましょう。
テニスのフットワークを強化するために効果的なトレーニング
フットワークを課題とする選手を今までたくさん見てきました。
フットワークが悪いのならば、オンコートで2on1や球出しによる振り回し練習やラインタッチやダッシュトレーニングなどで追い込めば、ある程度の効果は得られるでしょう。
しかし、オンコートでの厳しい追い込みに耐えられる筋力や体力がないにもかかわらず、それらの負荷のかかるトレーニングをしても、あまり効果がないどころか、怪我をしてしまう可能性もあるでしょう。
そこで、今回はフットワークを向上させるための筋トレメニューの例を紹介したいと思います。
テニスのフットワーク筋トレ1:フロントランジ
フットワークの悪い人ほど、上手く股関節を使うことが出来ていません。
そのため、膝下のふくらはぎやすねなどの小さな筋肉でしか地面を蹴れない=動きも遅いしパワーも伝わりにくい、という状態になってしまうのです。
フロントランジは、太もも(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)やお尻(大殿筋など)を鍛えられるだけでなく、股関節の可動域が増すことができます。
このトレーニングは、足を大きく前後に開き、膝を90°まで曲げて戻すという動作を繰り返す単純なものです。
スクワットと同じような効果がありますが、フロントランジの方がスクワットよりも初心者でも正しくトレーニングをすることができるでしょう。
テニスのフットワーク筋トレ1:サイドランジ
サイドランジはフロントランジの横バージョンで、主に左右に振られたときに踏ん張る・切り返す時に使う筋肉です。
フットワークの要である、切り返しの速さがコートカバーリングの広さにつながります。
このトレーニングは、足を大きく左右に開き、膝を90°まで曲げて戻すという動作を繰り返す単純なものです。
まとめ
このように、足を股関節から大きく使えるようにしたり、大きな筋肉を鍛えたりする筋トレが、テニスのフットワークを良くする土台となります。
土台をきちんと整えることで、より強度の強い練習やトレーニングを出来るようになります。
そうすれば、より高い技術力や体力を手に入れることが出来、自然とパフォーマンスも上がるでしょう。
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