自分のサービスゲームでなかなかポイントが取れない、サービスゲームをキープできないとお悩みの方は少なくありません。
サービスキープは、テニスの試合に勝てるようになるためには必ず直面する課題です。
テニスの試合における理想は、サービスゲームはサーブからしっかりと主導権を握りキープし、レシーブゲームでワンチャンスを逃さずブレイクするというものです。
しかし、トップジュニアやプロでもない限り、サービスゲームをキープするのは難しいものです。
今回は、サービスキープできない原因と、サービスキープするためのコツを解説します。
テニスでサービスゲームはキープできて当然!?
まずは、テニスにおけるサービスゲームとはどんなゲームであるか、その捉え方を説明します。
サーブは、自分から打てる唯一のショットで、ネットよりも上からスピード・コース・回転に変化をつけて打てるため、本来は有利な立場からのスタートとなるはずです。
そのため、その後のラリーの主導権を握りやすく、ポイントが取りやすいため、「サービスゲームをキープする」のが大前提となります。
ゆえに、サービスゲームをしっかりとキープし、相手のサービスゲームをブレイクすることが勝つための方程式と言えるでしょう。
テニスのサービスゲームでサービスキープできない原因
では、キープするのが大前提であるはずのサービスゲームで、なぜポイントが取れないのでしょうか。
サービスキープできない原因1:ファーストサーブの確率が低い
サービスゲームがキープできないのは、サーブに問題があるケースが多いです。
そのひとつとして「ファーストサーブの確率」が挙げられます。
ファーストサーブが入ったときのポイント獲得率とセカンドサーブのときのポイント獲得率は雲泥の差です。
ファーストサーブであればその後のラリーの主導権が握れるものの、セカンドサーブになればレシーバーに攻撃されてしまいます。
また、ダブルフォルトが多くサービスブレイクを許してしまうという方も、ファーストサーブさえ入っていればその問題を解決できます。
理想としては7割、現実的には6割程度はファーストサーブが入るようにしましょう。
サービスキープできない原因2:サーブのコースや球種の打ち分けが甘い
サーブは入っているのに点が取れない…。
そのような場合は、サーブ自体に問題があると考えて良いでしょう。
流石に、ただサーブを入れているだけでは自分のペースは作れません。
戦略性のあるサーブ選びが非常に重要です。
スピンサーブが有効な場面もあればスライスサーブが有効な場面もありますし、フォア・バックで得意不得意がはっきりしている相手もいるでしょう。
そのポイントや相手に合わせてコースや球種の使い分けを考えるとキープできる確率は高まるでしょう。
また、そもそも打ち分けができないという方は、回転・コースの打ち分けができるように練習をしましょう。
サービスキープできない原因3:サーブの次のショットの展開ができない
サーブでチャンスボールを作り出しているのに、次のショットでミスをしてしまう…。
そのような方も少なくないでしょう。
サービスゲームでは、サーブの次のショットの展開についても戦略的な考え方が大切です。
3球目攻撃とも言いますが、このボールの質もサーブの良し悪しと同じくらいサービスキープに大きな影響を与えるのです。
サーブでオープンコートを作って、そこに次のショットを打ち込むというのが鉄則だといえるでしょう。
テニスのサービスゲームでサービスキープするためのコツ
サービスゲームをキープするためには、強力なサーブとレシーブされたボールをオープンコートへ鋭く打てるストロークが必要です。
ただし、そんなことを言っていたら一般的なプレーヤーはいつまで経ってもサービスゲームをキープすることは難しいでしょう。
ここでは、今持っている技術でいかにサービスゲームをキープするのか、コツをお教えします。
ファーストサーブの確率について
ファーストサーブの確率は、6〜7割を保つべきだと前述しました。
そのためのコツは、ファーストサーブでセカンドサーブのようなショットを混ぜることです。
これは、ファーストサーブの確率を上げるだけでなく、緩急でレシーブのタイミングを外しミスを誘うことにもつながります。
つまり、いつでも最高のファーストサーブを打とうとするのではなく、ゲーム内で抜くポイントを意識的に作ると良いでしょう。
サーブの打ち分けについて
相手によってサーブのコースや球種の打ち分けをすべきだと前述しました。
そのためのコツは、余裕のあるポイントで自分があまり得意ではないコースのサーブを見せておくことです。
これは、ファーストサーブの確率を下げてしまいますが、余裕のあるポイントであればセカンドサーブになってポイントを取られたとしても問題ないからです。
相手にコースや球種を予測されないために意識づけとして打っておくと、その後の大切なポイントでもサーブを読まれることなくポイントの主導権を握ることができるでしょう。
3球目攻撃について
相手からのレシーブを攻撃的に展開すべきだと前述しました。
そのためのコツは、エースを取ろうとするのではなく、相手を走らせようという意識で3球目を打つことです。
動きながらのショットはミスショットやミスヒットにつながりやすくなります。
相手を動かせればOKだと考えれば、力んで無駄なミスをすることなくプレースメント重視でボールを打つことができるでしょう。
まとめ
今回は、サービスゲームをキープできない原因とサービスキープするためのコツを解説しました。
もちろん、サービスキープができなかったとしてもレシーブゲームでブレイクし続ければ負けることはありません。
しかし、レシーブゲームは相手のサーブ力に大きく依存するため、勝ち続けることは難しいでしょう。
だからこそ、サービスキープは試合に勝つための大前提となるのです。
もし、サービスゲームに苦手意識がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
きっと、サービスゲームが取れる感覚を身につけることができるでしょう。
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